研究課題/領域番号 |
17K12964
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
金 旻貞 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (60755784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 構造調査 / テラヘルツ波イメージング / テラヘルツ波 / 非破壊非接触検査法 / 彩色文化財 / テラヘルツ波分光イメージン / 0.2~1.5 THz周波数帯 / 彩色文化財の非破壊検査 / 定量的なイメージ分析 / テラヘルツ波分光イメージング / 非破壊調査 / 塗膜層構造 / マイクロフォーカスX線CT |
研究成果の概要 |
彩色文化財の保存を考える際に、現在、得られる内部構造情報を正確に把握する方法とその技術の確立が不可欠である。そこで本研究では、彩色文化財の構造を表面の彩色層のみならず、その下にある下地層、紙などの支持体に至るまで、電磁波を用いることで、非破壊非接触での構造を把握するとともに、モニタリングから損失や損傷をいち早く発見し、資料の取り扱いに関する基準を提案する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
彩色文化財とは、軸装、幀装、帖装や板絵等の形態で描かれているものであり、その劣化メカニズムは同じ材料で同じ劣化因子でも、劣化因子の強弱や露出時間によって異なりを見せる。彩色文化財の内部構造調査を目的とした従来のX線透過法では、透過した情報しか得られず、また、赤外線と紫外線は、表層部分のみのデータしか得ることができない問題点があった。これまで彩色文化財に対して非破壊非接触での正確な診断調査が不足している技術的な問題があげられる。 本研究によって彩色文化財における劣化診断が可能となれば、保管環境中での保存状態が管理できるほか、修理を検討する上でも、極めて有効な知見をもたらすものと考えられる。
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