研究課題/領域番号 |
17K12967
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
森 健人 独立行政法人国立科学博物館, 科学系博物館イノベーションセンター, 特別非常勤事務職員 (70793272)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | フォトグラメトリー / 博物館 / 標本 / 頭骨 / 3Dモデル / ハンズオン / 3Dプリントレプリカ / 3Dプリント / ハンズオン展示 / 写真測量 / エンターテイメント / 博物館標本 / バーチャルリアリティ / 3DCG |
研究成果の概要 |
自然物たる博物館標本はあらゆる文化的諸活動に貢献できる可能性を秘めており,広く一般に自由な形で公開されることが望ましい。一方で標本の操作にはある程度の修練が必要なことも事実である。 そこで,非研究者と博物標本とを繋ぐ緩衝材として3Dモデリング(フォトグラメトリー)による標本の3Dレプリカ化を考えた。3Dモデルをそのままヴァーチャルな空間で観察する手法と3Dプリンタを用いて実態として観察が可能な手法の両者を試行した。 2年間で大小合わせて13回以上の展示を行い,普段博物館と縁遠い人々と博物館標本とを繋ぐ活動をおこなった。また2つの3Dモデルデータベースを国立科学博物館のHPより公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博物館標本は博物館や展示ケースといった箱で保護された状態で公開される。しかし,この保護は観覧者にすれば標本との接触を拒む障害であり,この障害によって観覧者は五感を満足に活用して観覧することができない。この障害を如何にして取り除くかが本研究の真のテーマである。それにはまずこの障害の存在を認識させる必要があり,博物館標本の3Dモデル化と公開はその先駆けである。五感を用いて観察できることの素晴らしさを周知するとともに,標本を手にとって観察したいという欲望の種を蒔くことこそが本研究の社会的意義であり,人々の意識変革は複数の展示等によって少しずつではあるが着実に広がりつつあると感じている。
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