研究課題/領域番号 |
17K12970
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤岡 悠一郎 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (10756159)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 農地林 / アグロフォレストリ― / 植物利用 / 植生変化 / 農村 / マルーラ / 半乾燥地域 / アフリカ / アグロフォレストリー / 景観 / 果樹 |
研究成果の概要 |
途上国の半乾燥地域では、人口の急増に伴う農地の拡大により、原植生が縮小し、生物の棲息地が脅かされる状況が生じている。そうしたなか、農地の中に成立する林、すなわち“農地林(アグロフォレスト)”が、農地生態系の維持や作物生産の向上、住民の現金稼得源として注目されている。本研究では、南部アフリカの半乾燥地域において、ウルシ科のマルーラ(Sclerocarya birrea)という樹木が主要構成種となる農地林が複数の地域において発達することを明らかにし、農地林の効率的な利用に向けて、農地林の歴史生態学的な形成過程や農地林が社会-生態系のなかで果たす機能を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義の一つは、南部アフリカの複数の農村社会で発達してきた複合的な土地利用の一形態として、マルーラの木を主要構成種とする農地林(アグロフォレスト)が成立していることを明らかにした点である。マルーラから構成される農地林は、外部から持ち込まれた知識や技術によって形成されたものではなく、長い歴史のなかで在来の景観として形成されたものであることが一つの特徴である。このような林は、地域の生態系や在来の生業・技術と調和的であり、持続可能な土地利用の一形態として評価することができる。
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