研究課題/領域番号 |
17K12995
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
菅間 敦 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, リスク管理研究グループ, 主任研究員 (80734201)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 墜落・転落 / 姿勢安定性 / 外力 / 心理物理量 / 作業姿勢 / 人間工学 / 安全工学 / 重心動揺 / 反動 / 床反力作用点 / 労働安全 / 転落 / 操作力 / 力知覚 / バイオメカニクス / 認知心理学 / 人間生活環境 / 生物・生体工学 / 防災 / 危機管理 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では,外力の生じる作業中の身体動揺量と知覚量の分析に基づいて,高所からの転落リスクおよび適正な作業領域について検討した.壁を水平に押し込む作業においては,作業高さが低く壁に寄りかかる姿勢をとると,発揮力に対して知覚量が過小評価されるため,腰から上の高さが推奨されることを示した.また床反力作用点の移動量に基づいて知覚量を精度よく近似できることを示した.瞬間的に力が作用する釘打ち機作業では,作業高が高いと反動の影響が大きく,反対に作業高が低いとしゃがみ姿勢による姿勢不安定化のリスクが生じるため,肘から腰程度の高さで作業することが望ましいことを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内の労働災害では,高所からの墜落・転落が死亡原因のトップを占める.本研究の成果は,主に経験則で作業ルールが定められてた高所作業に対して,安全性を高めるための理論的根拠を与えると同時に,適正な作業領域の指針を具体的に示すものである.本知見を作業現場に導入することで,墜落・転落災害の防止に大きく寄与すると考えられる.
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