研究課題/領域番号 |
17K12996
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
研究代表者 |
津田 和城 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 和泉センター, 主任研究員 (40359435)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 物流社会 / 緩衝材 / 緩衝 / 防振 / 共振 / 防振設計 / 緩衝設計 / 共振振動数 / 減衰比 / バネ定数 |
研究成果の概要 |
緩衝材の高機能化を図るために、衝撃に対する緩衝性能に加え、振動に対する防振性能を強化した緩衝材の作製指針の構築に取り組んだ。まず、代表的な緩衝材の物性値を調査し、現状の防振性能を把握するとともに、物性値に及ぼす静的応力の影響を確認した。次に、緩衝設計の諸条件と防振設計に重要な共振周波数との関係を調査し、両設計の関係性を明らかにするとともに、包装製品特有の共振現象が起きる一因を見出した。最後に、緩衝性能を維持したまま防振性能を強化できる、緩衝材の応力-ひずみ曲線の形状変更による共振周波数の調整方法を考案した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緩衝材の物性値の調査で得られた知見は、防振設計に不可欠な物性値のデータベースの構築に利用できる。また、緩衝設計と防振設計との調査で明らかにされた関係性は、緩衝防振設計方法を確立していく上で大いに役立ち、学術的に意義深い。さらに、考案された共振周波数の調整方法は、緩衝性能を維持したまま防振性能を強化した緩衝材の作製指針の構築に活用できる。いずれも緩衝と防振を両立した緩衝材の設計および製造の実現性の向上に大きく貢献し、輸送中において包装製品にトラブルのない安全な物流社会の実現に寄与するものと期待される。
|