研究課題/領域番号 |
17K13024
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
李 知炯 福岡工業大学, 情報工学部, 助教 (10735583)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イヤホン / 深部体温 / 外耳道温 / 校正法 / 耳部緑光電容積脈波 / 脈拍数 / 光検出器 / 熱中症 / 超薄膜サーミスタ / 双熱流法 / 光電容積脈波 / フォトダイオード / フォトトランジスタ / 受光面積 / 感度 / 薄膜サーミスタ / 鼓膜温 / 体動アーティファクト / 電磁波ノイズ / 外部環境からの影響 / スマートセンサ情報システム / 情報システム / 生物・生体工学 / 制御工学 / 生体機能利用 |
研究成果の概要 |
近年社会問題化している熱中症は,体調不良により自律性体温調節反応が環境に十分に対応できないことで発生し,死傷者数は年々増え続けている.“熱中症予防”を目指して,実用的なウェアラブル生体情報計測システムの開発研究を行うことを目的とする.具体的な取り組みとして,システムの開発と共に①超薄膜小型の温度センサを組み込んだイヤホンを用いて計測した外耳道内の温度差から周辺環境の温度変化に影響されない高精度の深部体温が算出できる校正法,②走行中でも耳部から高精度の脈拍数が検出できる適切な受光センサの仕様について実験的に検証を行った.本研究の成果は,作業労働者の安全向上及び熱中症予防対策として期待できる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体調によって熱中症が生じる体温が異なることに注目し,より効果的な“熱中症の予防”のため「深部体温」だけではなく耳部脈波から「心拍数」を計測することが注目するべき本研究の特色である.特に,外耳道内の温度差から深部体温を校正する方法や光電容積脈波における適切な受光センサの仕様を明らかにしたことは独創的な点がある.また,本システムは“高齢者”や“運動者”,“一般市民”などの安全対策やパフォーマンス評価,自己健康管理にも利用でき,医療分野(遠隔医療や患者モニターなど),スポーツ科学の研究分野への応用も期待され,多大な社会貢献が期待できる.
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