研究課題/領域番号 |
17K13025
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
大和 正典 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (50565778)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 近赤外低反応レベルレーザー / 脳内神経炎症 / エネルギー代謝 / 大気圧プラズマ / 近赤外レーザー / 近赤外光 / メタボローム解析 |
研究成果の概要 |
脳内神経炎症モデルラットに対し、生体過性に優れ、エネルギー代謝調節や抗炎症作用が期待される近赤外レーザーを体外から頭部へ照射すると、脳内における炎症性サイトカイン発現の上昇を軽減することがわかった。神経炎症を引き起こしたラットの大脳皮質では、エネルギー代謝に関連する代謝物や、GABAやグルタミン酸などの神経伝達に関連する代謝物が変動していることを明らかにしてきた。また、がんや創傷治療などへの治療効果が期待される大気圧プラズマを脳へ直接照射したところ、炎症や細胞の分化増殖に対して大きな影響を及ぼした。現在、それらの変化とエネルギー代謝変化の関係を網羅的に捉えるためオミックス解析を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年PETなどのイメージング技術の発達により、うつ病、慢性疲労症候群など多くの神経疾患に脳内の慢性的な炎症が関係していることがわかってきた。しかしながら、脳内の慢性炎症を効率的に抑制するためにはよい薬剤がなく、困難である。生体透過性に優れる近赤外光や多くの分野で医療応用が期待される安全な大気圧プラズマなどの工学系を用いた基礎研究からそれらを抑制する手法の確立に近づくことができれば治療の一助となるものと期待される。
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