研究課題/領域番号 |
17K13029
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
下田 麻子 京都大学, 工学研究科, 特定研究員 (90712042)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞外微粒子 / エクソソーム / 糖鎖 / レクチンアレイ |
研究成果の概要 |
細胞表面を覆う糖鎖は、細胞の種類や状態で変化する他、タンパク質の品質管理、ウイルスや細菌の感染、細胞間の情報伝達などあらゆる生命現象に深く関わっている。細胞が分泌するナノサイズの膜小胞(エクソソーム)は新たな細胞間情報伝達のツールとして注目されており、その表面のタンパク質や脂質も糖鎖修飾されているが、エクソソームの糖鎖の機能についてはほとんどわかっていない。本研究課題ではエクソソームの表面糖鎖をレクチンアレイにて網羅的に解析することで、細胞の種類や分化過程で特異的な糖鎖のパターンを割り出すことに成功した。また、エクソソーム表面糖鎖が細胞への取り込み機構に関与していることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソームと細胞との相互作用に関する知見はエクソソーム表面に発現するタンパク質と細胞表面の受容体との相互作用やエクソソーム膜と細胞膜との融合による内包物質の伝達に関する報告がほとんどであり、糖鎖に着目した例はほんのわずかである。また、エクソソームの糖鎖解析は質量分析を用いてエクソソームの構造を破壊して行う手法が主であるが、本研究では初めてレクチンアレイを用いて非破壊状態でエクソソーム表面の糖鎖パターンを解析し、細胞の種類や状態によって変化することを報告した。この結果より、エクソソームの表面糖鎖解析は疾患の早期診断や予後の予測に有用であると予想される。
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