研究課題/領域番号 |
17K13032
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
鈴木 亮佑 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (80611540)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マイクロリアクタ / マイクロ流体デバイス / 脂質-高分子複合ナノ粒子 / がん / 薬物送達システム / 薬物ナノキャリア / 能動的がん標的化 / アルブミン / 血管透過性 / SPARC / アクティブターゲティング / 脂質高分子複合ナノ粒子 |
研究成果の概要 |
本研究は血管内皮を透過させるために50 nm以下に粒子径を制御する必要がある.脂質-高分子複合ナノ粒子 (LPN)において超極小粒子径と封入された疎水性薬物の徐放性を両立させるためには、調製装置であるマイクロリアクタの性能を向上させる必要があった. Y字型または十字型の合流部をもち、合流部から混合流路までを最小限にした新規マイクロリアクタを開発した.当該マイクロリアクタは疎水性の高い高分子からなるLPNの粒子径を劇的に減少させただけでなく、他のものよりも小さなLPNを構築した.同時に、物理化学的性質の観点から脂質および高分子の組成を詳細に最適化する必要性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高い混合性能を得るために必要な流路構造を明らかにした点に本研究の学術的意義がある.開発したマイクロリアクタは液体からナノ粒子を形成させるための基盤技術として様々な構造のナノ粒子に利用できるだけでなく、大量生産に向けて新たなマイクロリアクタを設計するための素地ともなる.企業との共同開発による創出は本マイクロリアクタの普及を容易にする.siRNAといったオリゴ核酸を医薬品として実用化するためにナノ粒子が重視されていることを考慮すると、本成果はナノ粒子化技術レベルの向上によって医薬品研究に貢献する点で社会的にも意義がある.
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