研究課題/領域番号 |
17K13036
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
増田 佳純 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20533293)
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研究協力者 |
中谷 敏 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80393221)
浅沼 俊彦 大阪大学, 医学系研究科, 招聘教授 (80379271)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 超音波 / 左室内血流 / 心不全 / 超音波医学 / 左室内血流ベクトル / 心エコー / 左室内血流動態 |
研究成果の概要 |
従来の心機能評価は心内腔容積の変化率など、心形態からポンプ機能を評価するものであったが、近年開発されたVector Flow Mapping(VFM)を用いると左室内血流を定量的に評価できるため、心形態に依存しない心機能評価が可能である。本研究は、VFMを用いた仮想流入路粒子と駆出粒子の比から算出される新たな指標“ejection rate”が心機能低下前後でどのように変化するか動物実験を用いて検討した。その結果、心不全モデルでは、ejection rateが有意に低下し、左室腔内へ流入した血流のうち大部分が一心周期で駆出されず、左室内の血流効率が低下している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口の高齢化や生活様式の変化に伴い、日本でも虚血性心疾患やそれに伴う心不全が増加している。また高齢者では駆出率の保たれた心不全も増えつつある。VFM指標は従来の形態的指標と異なり心機能を鋭敏に評価でき、心不全発症を早期に診断できる可能性もある。左室腔内の血流を定量的に評価できれば、心不全の病態生理にせまることができるのではないかとも期待される。また、今回の研究で用いる心エコー法はMRIなどよりも装置が小型で、非造影下で簡便に施行できるため、臨床上有用であると思われる。
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