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ワクチン・アジュバントのin vitro安全性予測/評価システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K13046
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 医療技術評価学
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

佐々木 永太  国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 研究員 (40762216)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードインフルエンザワクチン / 安全性評価系 / アジュバント / PBMC / バイオマーカー / 形質細胞様樹状細胞 / 免疫毒性 / ワクチン / 安全性評価 / 副反応
研究成果の概要

ヒト末梢血単核細胞 (PBMC) とバイオマーカー遺伝子を用いることでアジュバントの毒性や自然免疫活性化能の一部が評価可能であることが示された。さらに、バイオマーカー遺伝子は特に1型インターフェロン (IFN) 誘導型アジュバントによって顕著に発現上昇を示し、PBMCに含まれる形質細胞様樹状細胞がその鍵となっていることが明らかとなった。また、ドナーによるPBMCの反応性の差は、毒性参照ワクチン添加時の遺伝子発現レベルを基準とした相対発現値を用いることで、減少 (補正) できることを明らかにし、PBMC安全性評価系構築に向けて、大きく前進させるデータを得ることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ワクチンの副反応は自己免疫疾患や麻痺などの極めて重篤な副反応を招く可能性があり、安全性評価系の構築が急がれている。本研究では、世界に先立ちヒト末梢血単核細胞を用いたワクチン・アジュバントの安全性評価系の構築に取り組み、評価系構築に向け大きく前進する成果が得られた。ワクチンの副反応発症には個人差があり、ヒトでの反応を強く反映し、個人差を評価できる安全性評価系が強く求められている。PBMCを用いた評価系は動物を用いた試験等と異なり、ヒトの反応を直接的に捉えられること、また血液からの採取が可能であることからテーラーメイドワクチン療法等への応用性が高く、本研究から得られた成果の社会的意義は非常に高い。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] In vitro marker gene expression analyses in human peripheral blood mononuclear cells: A tool to assess safety of influenza vaccines in humans2018

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Eita、Momose Haruka、Hiradate Yuki、Ishii Ken J.、Mizukami Takuo、Hamaguchi Isao
    • 雑誌名

      Journal of Immunotoxicology

      巻: 15 号: 1 ページ: 53-62

    • DOI

      10.1080/1547691x.2018.1447052

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Establishment of a novel safety assessment method for vaccine adjuvant development2018

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Eita、Momose Haruka、Hiradate Yuki、Mizukami Takuo、Hamaguchi Isao
    • 雑誌名

      Vaccine

      巻: 36 号: 46 ページ: 7112-7118

    • DOI

      10.1016/j.vaccine.2018.10.009

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ヒトPBMCと末梢血ヒト化マウスを用いたワクチンの安全性評価とアジュバント開発への応用2018

    • 著者名/発表者名
      佐々木 永太、百瀬 暖佳、浅沼 秀樹、古畑 啓子、水上 拓郎、浜口 功
    • 学会等名
      第25回日本免疫毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] ワクチン接種時の初期免疫反応を捉えるヒト化マウスモデルの作出ならびにワクチン安全性評価法への応用とその評価2017

    • 著者名/発表者名
      佐々木 永太、百瀬 暖佳、平舘 裕希、古畑 啓子、水上 拓郎、浜口 功
    • 学会等名
      第24回日本免疫毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] マーカー遺伝子と統計学的手法を用いた新規アジュバント安全性評価系の構築2017

    • 著者名/発表者名
      佐々木 永太, 百瀬 暖佳, 平舘 裕希, 古畑 啓子, 山田 宏, 石井 健, 水上 拓郎, 浜口 功
    • 学会等名
      第44回日本毒性学会学術年会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] 「Influenza Therapeutics and Challenges」2018,p113-p130 Genomic Approaches Enable Evaluation of the Safety and Quality of Influenza Vaccines and Adjuvants.2018

    • 著者名/発表者名
      Eita Sasaki, Takuo Mizukami, Isao Hamaguchi
    • 出版者
      InTech
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 感染症ワクチンおよびアジュバントのレギュレーションと評価法-「感染症ワクチンおよびアジュバントのレギュレーションと評価法」p349-p3542017

    • 著者名/発表者名
      佐々木 永太、水上 拓郎、浜口 功
    • 総ページ数
      355
    • 出版者
      シーエムシー出版
    • ISBN
      9784781312385
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-03-30  

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