研究課題/領域番号 |
17K13054
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
猪村 剛史 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (80760016)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 再生医療 / 間葉系幹細胞 / 脊髄損傷 / リハビリテーション / 細胞移植 / ロボット |
研究成果の概要 |
本研究では,ラット脊髄損傷モデルに対して,由来の異なるMSCsの静脈内投与効果を検討すること,さらには免荷式歩行支援装置を使用したリハビリテーションを行い,その治療効果を検討することを目的とした.その結果,神経関連遺伝や神経栄養因子として知られるBdnfおよびGdnfの発現は頭蓋骨MSCsで有意に高かった.Vegfの発現は,脂肪MSCsにおいて有意に高かった.骨髄MSCsおよび頭蓋骨MSCsをラット脊髄損傷モデルに投与し運動機能改善に与える影響を検討したところ,頭蓋骨由来MSCs投与群で運動機能が有意に改善した.in vitroにおける神経保護効果についても頭蓋骨MSCsが優れていた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷は,運動障害および感覚障害を始めとする重篤な機能障害を残存することの多い疾患として知られているが,有効な治療法は未だに確立されていない.本研究において,脊髄損傷モデルに対し頭蓋骨由来MSCsの静脈内投与によって,優れた機能改善が得られることが明らかになった.治療効果の高いMSCsの供給組織が明らかになったことは脊髄損傷の新たな治療を検討する中で意義があるものと考える.
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