研究課題/領域番号 |
17K13055
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 (2019) 佐賀大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
光武 翼 福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 講師 (00779712)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 脳卒中 / 前庭眼反射 / 歩行能力 / 姿勢制御 / 姿勢安定性 / 前庭脊髄反射 / 前庭リハビリテーション / 脳機能 / 前庭覚 / 加齢 / リハビリテーション / 脳神経疾患 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究では,脳卒中片麻痺患者に対して,前庭覚が関わる反射機能と姿勢・歩行能力との関係を調査することを目的とした.その結果,脳卒中患者は頭部運動に対する視界のぶれを防ぐ前庭眼反射機能が方向転換や障害物を跨ぐ動作などの日常生活に必要な応用的歩行能力と関係することが明らかとなった.これらのリハビリテーションとして,前庭覚に焦点を当てたトレーニングを行うことで前庭眼反射や応用的歩行能力の改善が期待できる.さらに,脳卒中患者は運動機能障害が正常な姿勢制御機能を阻害している可能性がある.前庭覚が関わる反射機能の低下は,直接的にバランス能力を低下することが考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,末梢前庭障害患者や眩暈症状がなくても中枢神経障害によって前庭覚が関わる反射機能及び姿勢安定性が低下することを明らかにした.さらに,前庭覚に焦点を当てたトレーニングは前庭反射機能や応用的な歩行能力を改善する可能性を示した.これは転倒危険性が高い脳卒中患者に対して,前庭覚に着目した反射機能および身体機能評価の重要性を示すとともに,前庭リハビリテーションが転倒を予防するための一助となり得る可能性を明らかにした.
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