研究課題/領域番号 |
17K13058
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 北海道文教大学 (2020-2022) 札幌医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
柴田 恵理子 北海道文教大学, 人間科学部, 講師 (80516568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 運動感覚 / 運動錯覚 / 運動イメージ / 筋活動 / 脳波 / 知覚強度 / 運動学習 / 脳可塑性 / 運動知覚 / 頭皮上脳波 / 事象関連脱同期 / 振動刺激 / 筋電図 / 経頭蓋磁気刺激 |
研究成果の概要 |
本研究では運動感覚の知覚強度を示す生理学的指標を確立することを目的とした。その結果,運動感覚を知覚すると皮質脊髄路興奮性が増大し,実際に筋活動が生じるほど運動出力系に強く影響することが明らかになった。次に,運動感覚の知覚強度を示す生理学的指標として,筋活動量は運動感覚の知覚という心理状況が誘導されているか否かを判断するという点では客観的な指標として利用できる可能性が示された。さらに運動前野と頭頂葉における脳波を組み合わせて解析することで,運動感覚の知覚が誘導されていることを客観的に判別できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,運動感覚の知覚をリハビリテーションの治療アプローチとして応用し,ギプス固定による運動機能の低下予防や疼痛抑制に効果があることを示した報告が散見される。しかし,運動感覚の知覚という心理状況は,被験者の主観を基に評価されることが多く,知覚が誘導されているかを客観的かつ簡便に判断する指標はない。その点において,本研究は臨床応用を見据え,運動感覚の知覚を簡便に評価するための生理学的指標を確立するところに意義があるものと考える。
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