研究課題/領域番号 |
17K13081
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
中村 潤二 畿央大学, 健康科学部, 研究員 (30793723)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Pusher現象 / 脳卒中 / リハビリテーション / 電気刺激 / 前庭機能 / 前庭脊髄路 / 前提機能 |
研究成果の概要 |
本研究は、Pusher現象(PB)と前庭脊髄路の関連性や、直流前庭電気刺激(GVS)の即時的な影響を検証することを目的とした。また本研究を実施するにあたり、前庭脊髄路機能の評価方法の確立やPBの検査に用いられる主観的身体的垂直(SPV)の特性について調査した。 その結果、H反射を応用した前庭脊髄路機能評価の高い再現性や妥当性を示した。SPVの特性では、測定時の座面からの体性感覚入力が強く影響していることを示した。またPBを呈する脳卒中患者では、前庭脊髄路機能の異常が疑われる症例が存在した。また、PBへのGVSによって即時的な改善がみられる症例がおり、PBに対する一介入手段となる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、直流前庭電気刺激(GVS)を用いた前庭脊髄路機能評価の妥当性、再現性を明らかにし、PBの検査で用いられるSPVの測定特性を明らかにすることができた。これらは、国内外初の知見であり、前庭脊髄路機能評価の臨床応用やPBの病態を明らかにする上で、その意義は大きい。PBにおいて前庭脊髄路機能の異常やGVSによるPBの即時的改善が一部の症例でみられた。これらはPBの病態解明および治療手段の開発のために重要な知見であると考えられる。
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