研究課題/領域番号 |
17K13084
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 筑波大学 (2018-2019) 茨城県立医療大学 (2017) |
研究代表者 |
久保田 茂希 筑波大学, 医学医療系, 助教 (90763798)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ロボットリハ / 腕神経叢損傷 / バイオフィードバック / 肋間神経移行術 / 上肢HAL / ロボットリハビリテーション / Hybrid Assistive Limb / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
腕神経叢損傷を受傷し肘屈曲再建術(肋間神経移行術)が施行された5症例に対して、術後肘屈曲筋である上腕二頭筋が筋力[1]に達した時点から、上肢HALを用いたバイオフィードバック訓練を実施した。訓練期間中に重篤な有害事象は認められず安全に訓練を実施できた。上肢HALを用いた訓練回数は、2週1回程度の頻度で、筋力[3]に到達するまで、平均18.2±11.2回(10~34回)、外来通院にて実施した。徒手筋力検査では、肘屈曲筋である上腕二頭筋が筋力[4], [4], [3], [4], [3]まで順調に回復し、筋力3までの平均到達期間は、11.8±2.5ヵ月であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肘屈曲再建術が行われた腕神経叢損傷者に対して、上肢HALを用いたバイオフィードバック訓練は、安全に訓練実施可能であり、かつ肘屈曲力を改善し、同患者に対してロボットを用いた新たな訓練ツールとなる可能性が示唆された。今後本研究は、筋電図学的にその回復メカニズムに関する解析研究を予定し、一部すでに開始している。従来のバイオフィードバック療法よりも、上肢HALを用いた訓練が筋電図学的に優れる訓練手法であることを証明したい。本研究の肘屈曲改善効果に関する部分的成果を国内・外学会・国際ジャーナルに対して発表・投稿を完了しているが、さらに今後の筋電図学的成果を公表し、その社会的意義を果たす予定である。
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