研究課題/領域番号 |
17K13107
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
小原 謙一 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (10412256)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 車椅子 / 臀部ずれ力 / 褥瘡予防 / 背もたれ / リクライニング車椅子 / シートカバー / 背張り調整 / リクライニング / タイミング / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、リクライニング車椅子の背もたれ傾斜中における臀部ずれ力の変動を軽減する背もたれの機能を開発することであった。 背もたれを傾斜している際の臀部ずれ力の変動と背もたれに対する身体の相対的なずれのタイミングを検討した。その結果、背もたれ傾斜の早い段階で身体を能動的に背もたれ面上にて滑らせることで臀部ずれ力の変動を軽減できることを発見した。 この研究結果をもとに、動滑車などの部材の集合体である、リクライニング車椅子の背もたれに装着可能なシートカバーアセンブリを開発した。これにより、背もたれ傾斜中の臀部ずれ力の変動は大幅に軽減させることができた。この結果は、褥瘡予防に寄与できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いわゆる「寝たきり」を防ぐために積極的に座らせることが推奨されているが、その結果、長時間座ることを強いられる「座らせきり」が問題になっている。その問題の一つに褥瘡が挙げられており、発生危険因子として臀部のずれ力が挙げられる。自力で座ることの困難な高齢者は褥瘡発生の危険性が高い。本研究では、そのような高齢者に使用されるリクライニング車椅子での臀部ずれ力を軽減するために、背もたれに装着することが出来るシートカバーアセンブリを開発した。このシートカバーアセンブリを使用することで、治癒のために多額の費用が掛かる褥瘡を予防することが可能となるため、本研究は学術的のみならず社会的にも意義がある。
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