研究課題/領域番号 |
17K13113
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
木村 哲也 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60533528)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 静的二足立位 / 身体システム / 筋活動 / 身体動揺 / 寒冷負荷 / 筋電気刺激 |
研究成果の概要 |
本研究は、静的な二足立位姿勢において自然に発生する身体動揺と、それに応じてバランスを維持するための低強度な下腿筋活動が、循環調節に与える効果の大きさ、ならびにその因果関係について実験的に検討を行った。その結果、(1)身体動揺とそれに付随する下腿筋活動が循環調節に実質的に貢献していること、(2)循環動態の変化に応じて身体動揺も変化することが明らかとなった。従って、立位バランス調節システムと循環調節システムが静的立位時には、互いに生理学的な影響を与えていることが新たに明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの二足立位は不安定な構造であり、立位バランス調節システムが働くことにより姿勢が維持される。一方で、立位時には、重力の影響に対して各組織への血流を維持するために、循環調節システムが働く。二足立位時には、これら2つの調節システムが同時に活動するが、従来互いに独立して機能すると捉えられてきた。一方で近年、両調節システムが双方向に関連している可能性が指摘されているが、その生理学的意義やメカニズムに関して不明な点が多い。これに対し、本研究は両調節システムが生理学的に影響を及ぼし合う可能性を実験的に示したものであり、不明な点が多い立位バランス調節システムの基礎メカニズム解明に貢献しうるものである。
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