研究課題/領域番号 |
17K13133
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
中嶋 哲也 茨城大学, 教育学部, 准教授 (30613921)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 新陰流 / 武道 / 形 / 刀法 / 表太刀 / 砕き / 非切 / 復元 / 実践 / 武術思想 / 形稽古 / 源了圓 / 非切り / 型 / 稽古法 / フィールドワーク / 民族誌 / 問題論 / 暴力論 |
研究成果の概要 |
本研究では代表的な古流剣術である新陰流の道場を参与観察し、①形に込められた思想、②形の実践方法、③形の復元方法についてそれぞれ明らかにすることを目指した。 ①については、相手の攻撃動作を出し切らせつつそれを捌くことで、こちらは優位な立場を維持しつつ相手を殺傷せずして勝つことに見出せるのではないかと論じた。②については、柔道や剣道などの近代武道において形は決められた所作を反復するものと一般に考えられているが、古流では太刀の基本的な使用法は順守しつつも、決められた所作を逸脱して自由に打ち合う稽古が行われていることを明らかにした。 ③についてはコロナ禍もあり、調査できずに課題として残された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては前近代に成立する流派武術の実践形態の参与観察はこれまでの研究では 行われてこなかった。そのため、史料を用いた歴史学的研究がなされるにしても、当該流派の実態をブラックボックスのままに史料の考察が進められてきたといえよう。本研究は新陰流に限定されるが、実践形態を約15年間参与観察した結果を民族誌的にまとめてきた。これによって、歴史学的研究をする際にも有用な知見を提供できるのではないかと考えられる。 社会的意義としては、武道の形の捉え方を豊かにできたのではないかと考える。
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