研究課題/領域番号 |
17K13150
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 東京女子体育大学 |
研究代表者 |
及川 佑介 東京女子体育大学, 体育学部, 准教授 (80592451)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 相和記念館・・李庄家文化館 / Forrest C. Allen / オリンピック正式種目決定 / 『指導籠球の理論と実際』 / Jack Gardner / ガードナー講習会 / システムプレー / 『籠球』 / 相和記念館・李庄家文化館 / 李想白の墓碑 / 勲三等旭日章 / 『RDR60』 / 『スポーツの技術史』 / 『バスケットボールの歩み』 / 無窮花大勲章 / オリンピック・ベルリン大会 / 大日本バスケットボール協会 / 競技力向上 / 朝鮮人 / スポーツの技術史 |
研究成果の概要 |
本研究では日本バスケットボールの技術・戦術の変化について李想白の技術的関与を検討した。 昭和初期において日本バスケットボール界の競技力を向上させた一要因に、システムプレーの導入がある。システムプレーは1933年のガードナー講習会を大日本バスケットボール協会が開催したことで導入された戦術であるが、李想白はガードナー講習会以前に、『指導籠球の理論と実際』(1930)を著し、そこではシステムプレーのような戦術を積極的に論じていた。そして、その講習会後に行われた座談会で彼は最初にシステムプレーを話題にしていた。また、ガードナー講習会を企てたのは、李想白の意向があったのではないかと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昭和初期における急速な競技力の向上を李想白の視点からアプローチしたことに学術的意義があると考える。語学が堪能であった彼は、アメリカの書籍や優秀な指導者を招聘して技術や戦術の導入を試みている。その著しい成果は、大日本バスケットボール協会が設立と同時期に出版された『指導籠球の理論と実際』であった。 日本のスポーツ団体の中心で、朝鮮人である李想白が活躍していたことは社会的意義があると考える。その唯一の組織が大日本バスケットボール協会であった。バスケットボールに情熱を抱いた若者らがつくった組織は、朝鮮人であっても、優秀な人物を受け入れることが出来る柔軟性のある組織であったと考えられる。
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