研究課題/領域番号 |
17K13183
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
森下 義隆 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 契約研究員 (50549483)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | バッティング / 増量 / スイング速度 / 除脂肪量 / 筋力トレーニング / 栄養摂取 / 野球 / 筋肥大 / 打者 / 体重 / バイオメカニクス / トレーニング科学 / パフォーマンス分析 |
研究成果の概要 |
本研究は、近年、野球現場において多くの選手が取り組んでいる「増量」に着目し、打者の体重が打撃パフォーマンスに及ぼす影響について検討した。その結果、①即時的な増量は通常の打撃よりも全身の回転運動の勢い(角運動量)を増大できるものの、それをバットに伝達することができず、スイング速度を低下させてしまうことが示唆された。また、②体重そのものではなく除脂肪量(筋量)を増加させることがスイング速度の向上に寄与することが明らかとなった。以上のことから、打者の競技パフォーマンスの向上を目的に増量を行う場合、脂肪量ではなく除脂肪量によって体重が増加するように食事やトレーニングを調整することの重要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、野球選手の身体形状や身体組成と競技パフォーマンスとの関係を調べた研究は横断的なものが多く、食事やトレーニングの介入によって、この関係がどのように変化するかを縦断的に調べたものはなかった。本研究は、縦断的な調査を行うことにより、野球の打者が体重を増やすことの効果やその程度を明らかにし、アスリートの体重調整に関する科学的知見の蓄積に貢献したと言える。また、本研究で得られた知見は、指導現場において即座に活用できるものであり、類似した競技(ソフトボール、ゴルフなど)にも応用できる。パフォーマンスの向上や障害の予防などに繋がるものとして、社会的意義は大きいと考えられる。
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