研究課題/領域番号 |
17K13187
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
與谷 謙吾 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 准教授 (10581142)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 筋電図 / 反応時間 / 経頭蓋磁気刺激 / 視覚 / トレーニング |
研究成果の概要 |
視覚-運動関連時間(VMRT)は脳内の処理時間を反映し、それは視覚反応課題時の筋電図反応時間(Pre-motor time)から経頭蓋磁気刺激によって得られる運動誘発電位潜時を差し引くことで算出できる。本研究ではVMRTの短縮に関わるトレーニングや従来と異なる評価法について検討を行った。その結果として、1)VMRTは呈示される反応刺激(光信号)を観るといった取組みだけでも短縮することが明らかになった。2)また、VMRT短縮のためにトレーニングを実施した際、トレーニングに関係ない対側肢でも短縮効果がみられた。3)一方、VMRTの短縮は鼓膜温へ影響しないことが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の反応時間研究と異なる視点から反応パフォーマンス向上に関する検証の試み自体が本研究の学術的な特色である。その成果については、反応刺激(光)を観るだけ、あるいは反応トレーニング効果の転移によって非運動肢でも反応時間を短縮させることができるため、視覚依存の素早い判断が要求される競技にとって身体活動(トレーニング)で生じる疲労を軽減した状態で反応時間を短縮させる取組みに活かすことができる。さらに、本研究は、スポーツのみならず認知症問題(反応・判断処理の低下)に対してその遅延予防のための一助と成り、社会的にも幅広く応用できる可能性をもった内容としてその意義は大きいと感じる。
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