研究課題/領域番号 |
17K13191
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
|
研究機関 | 盛岡大学 |
研究代表者 |
長谷川 和哉 盛岡大学, 栄養学部, 助教 (40781703)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 急速減量 / タンパク質代謝 / タンパク質 / スポーツ生理学 / 減量 / 骨格筋 / 消化管 |
研究成果の概要 |
体重階級制競技では急速減量が伝統的に多くの選手に実施されているが、各臓器のタンパク質代謝への影響は十分に明らかにされていない。本研究では、運動訓練を負荷したラットに急速減量を実施し、各臓器のタンパク質代謝応答について検討した。その結果、骨格筋重量(長趾伸筋・ヒラメ筋)は、急速減量によって減少しなかった。一方、小腸重量は急速減量によって有意に減少した。大腸重量は急速減量によって変動せず、盲腸重量は運動群のみ有意に減少した。さらにタンパク質分解に関与するRING型Ubリガーゼ、オートファジーおよびアポトーシス関連因子の発現が、臓器および筋タイプによって異なることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、体重階級制を設けている競技は、レスリングや柔道を始めとして少なくとも15種目以上存在し、全世界に数多くの競技者が存在する。過度な急速減量は、身体機能障害を引き起こす危険性がある。しかしながら急速減量についての科学的な根拠が未だ不十分であり、指導者が選手の経験則に基づいて実施されている現状が存在する。本研究の遂行によって、急速減量によるタンパク質代謝応答の分子機構の一端を明らかにすることは、より安全で効果的な急速減量法の確立のために貢献できるものと期待される。
|