研究課題/領域番号 |
17K13192
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
張 碩文 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 博士研究員 (20783913)
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研究協力者 |
内藤 久士
吉原 利典
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | サーカディアンリズム / 筋肥大 / 筋タンパク質 / トレーニング / ホルモン / 概日リズム / コルチコステロン / シグナル伝達 / 骨格筋 / 一過性運動 / 細胞内シグナル伝達 / 時計遺伝子 / 伸張性運動 / タンパク質合成 |
研究成果の概要 |
本研究は、運動を実施するタイミングの違いが骨格筋の適応(筋の肥大)に与える影響について検討した。一過性伸張性運動直後のラットヒラメ筋における筋タンパク質合成に関わるp70S6Kリン酸化率は、活動期と比較して非活動期において高値を示した。さらに、8週間の伸張性運動トレーニングを実施した結果、ヒラメ筋に対する筋肥大効果(筋サイズ・筋重量の増加)は、非活動期において有意に高かった。これらの効果の違いには、グルココルチコイド受容体を介したp70S6Kのリン酸化制御機構が関与している可能性が考えられる。これは、骨格筋には運動刺激を受けて肥大が生じやすい時間帯が存在する可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、骨格筋の肥大に関わる細胞内シグナル伝達の活性化には、筋組織特異的なサーカディアンリズムが関与しており、同一の運動を実施しても、その時間帯によって獲得できる効果が異なることを示唆するものである。これらの成果は、競技力の向上やリハビリテーションの領域において、トレーニング効果を最大限に発揮するための最適な運動プログラムの立案に貢献できると考えられる。
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