研究課題/領域番号 |
17K13205
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
久保 元芳 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (90451707)
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研究協力者 |
佐藤 慎太郎
吉本 篤史
多賀谷 直輝
城 工
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ピア・インストラクション / 保健授業 / 中学校 / 高等学校 / 知識 / 概念 / 評価 / 発話 / 理解 / 主体的学び / 深い理解 / 授業実践 |
研究成果の概要 |
概念問題への回答とその根拠についての仲間同士での議論を通して,学習内容の深い理解を目指す学習方法である「ピア・インストラクション」を取り入れた保健授業を,中学校および高等学校において実践した。中学校では「感染症の予防」,高等学校では「食品保健にかかわる活動」をテーマとし,各授業時にはクリッカーとワークシートを活用したピア・インストラクションを2回ずつ設定した。実践の結果,中学校,高等学校共に,学習内容に関する知識の習得や学習内容に関する意識の向上などの効果が示された。また,授業場面における思考活動も促されていたことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,高等教育や中等教育段階での物理教育などにおいて導入され,その効果が報告され始めているピア・インストラクションについて,中学校および高等学校の保健授業に取り入れた結果,保健の学習内容に関する知識の習得や意識の向上,授業内での思考の活性化等において効果が期待できることを,準実験デザインなどによって定量的に示した点は意義があると思われる。新学習指導要領において「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善が求められている中で,今後,保健授業における学習方法の工夫・改善の一つとしてピア・インストラクションを導入し,様々な学習内容に応じた実践を検討する価値があることを示したものとも言える。
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