研究課題/領域番号 |
17K13206
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡林 里枝 京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (70526805)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | Evidence-based medicine / Eラーニング / 評価 / 市民 / ランダム化比較試験 / Evidence mased medicine / eラーニング / 保健健康情報 / EBM / 一般市民 / 学習効果 |
研究成果の概要 |
独自に開発した市民向けのEBMに関するEラーニング教材(重要事項に特化したもの)の学習効果を、ウェブ上でのランダム化比較試験にて評価した。参加した市民122名を、介入群(全教材を使用)59名、対照群(教材冒頭部のみを使用)58名にランダム割り付けした。主要評価項目「教材使用直後の、知識に関する設問(18問)に自信を持って正解した数の平均値」は、介入群14.11(SD 3.11)、対照群11.07(SD 3.88)で、その差は統計学的に有意であった。副次的評価項目である4週間後の同値の両群の差についても、統計学的に有意であった。本研究により、教材の市民における学習効果が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、教材が市民にとってEBMの重要事項を習得するのに有効であることが示された。EBM学習教材の有効性の検証は、これまで医療従事者の養成課程にいる者を対象とした研究が多くみられているが、市民を対象にしたランダム化比較試験はほとんどみられず、学術的に意義がある。また、本成果に基づき、開発したEBM教材を、学習効果の根拠とともに公表し市民に利用してもらうことができること、さらには市民が公表した本教材を利用することにより健康情報をより適切に理解し、意思決定に活用できるようになる可能性もあり、社会的意義もあると考える。
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