研究課題/領域番号 |
17K13264
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宮前 友策 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (30610240)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | PPARγ / 共有結合型リガンド / 化合物スクリーニング / フラグメント分子 / 抗炎症活性 / 共有結合性アゴニスト / パートナーリガンド |
研究成果の概要 |
新規共有結合型PPARγリガンドの取得とその作用機構を解明することを目的として研究を行った。その結果、PPARγに共有結合を形成して、転写活性を増大させるリガンド、共有結合は形成するものの、転写活性を示さないリガンドそれぞれの合成に成功した。これらは、内在性リガンドとして知られる酸化型不飽和脂肪酸と類似した結合様式を取りうることがドッキングシミュレーションの結果から示唆された。また、RNAシーケンス解析によりこれらのリガンド処理による下流遺伝子の発現変動を網羅的に解析した結果、炎症に関わる遺伝子の変動が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核内受容体PPARγは糖や脂質代謝に関わる転写因子の一種であり、リガンドの結合によりその機能が制御される。これまで、PPARγに対して共有結合を形成し、その転写活性を増大させるアゴニスト化合物は、内在性の脂肪酸代謝物を除いて報告例が少なかったが、本研究により、アゴニスト型、非アゴニスト型の共有結合型リガンドを取得することができ、またその抗炎症活性を明らかにした。これらの化合物は、内在性リガンドによるPPARγに対する働きを調べるためのツールとしてだけでなく、抗炎症物質のシーズとして期待される。
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