研究課題/領域番号 |
17K13281
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
閻 美芳 宇都宮大学, 雑草と里山の科学教育研究センター, 講師 (40754213)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中国 / 農村 / 生活環境 / 生活戦略 / 生活空間 / 正当性論理 / 一人っ子政策 / 体情 / 団地移転プロジェクト / 中国の農村都市化 / 城鎮化 / 新農村建設 / 農民戸籍 / 生活実践 / 生活空間の改変 / 飼いならす / 農村都市化 / 生民 / 農民身分 / 新農村建設政策 / 国家観念 / 新型農村社区 / 村の消失 / 生活技法 / 農的空間利用 / コミュニティ再生 / 農民の生活実践 / 村落社会の変容と再構築 |
研究成果の概要 |
研究のポイントは、日本の人々にとっては比較的情報が乏しい中国の農村について内在的に理解できるようにする点である。研究計画にしたがって、中国天津市・山東省・河南省の各農村で調査を行い、農民を団地に移転させる政府主導のプロジェクトがもたらす不条理と、それに抵抗する農民たちの正当性の論理について考察してきた。これらの研究成果の一部は、南裕子・閻美芳編著『中国の「村」を問い直す―流動化する農村社会に生きる人びとの論理』の第一章、および『村落社会研究ジャーナル』に掲載決定した論文「一人っ子政策は中国の村に何を残したのか―山東省の農村において生育制度が果たした役割に着目して―」である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国の人口のおよそ半分を占める農民の生活実態についての研究は、そもそも数が少ないだけでなく、政府資料等に頼った統計的研究に留まる場合も多い。本研究はそうした研究の欠を補うために、村落コミュニティに長く滞在し、とくに団地移転プロジェクトに伴う農村の急速な都市化がもたらした生活スタイルの改変に、農民たちがどのような論理で立ち向かい、生活戦略を立てているのかについて、彼ら/彼女らの価値観にまで踏み込みつつ、分析的に明らかにした。このことにより、諸制度に還元できない中国固有の国家観や人間観が、中国農民の行為に深く影響していることが明らかになった。
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