研究課題/領域番号 |
17K13284
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 岐阜大学 (2020-2022) 名古屋大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
堀江 未央 岐阜大学, 地域科学部, 助教 (80773522)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 中国・ミャンマー国境 / 婚姻 / ジェンダー / 移動 / 中国少数民族 / ラフ / 中国ミャンマー国境 / 中国研究 / 少数民族 / 婚姻移動 / 雲南省 / ミャンマー / 人口流動 / 現代中国 / 地域間比較研究 / 中国 / 女性の移動 |
研究成果の概要 |
本研究期間全体を通じて、単著『娘たちのいない村-ヨメ不足の連鎖をめぐる雲南ラフの民族誌』の出版、共著書籍『中国の国内移動-内なる他者との邂逅』の刊行を実現させ、国際ワークショップを2回実施し、論文を5本(本課題のみの投稿論文は3本)執筆し、中国における女性の移動とジェンダーについて地域間比較研究の成果を複数出すことができた。フィールドワークの実施可能性が断たれたのちも、他の研究者や研究資金などと補完関係を持ちつつ、中国国内の移動の動態を地域間比較し、議論の土台を築くことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、主に中国をフィールドとして、経済格差が引き起こす人口移動のジェンダー化の様相と、それが家族にどのような影響をもたらすのかを地域間比較に基づき論じた点にある。中国において、国家周辺部の(しばしば非漢族を含む)人々が、経済発展の著しい都市部に移動することによって、都市民との接触が起こっている。それがジェンダーや家族のあり方にいかなる変化を引き起こすか、複数地域の研究事例と比較しつつ論ずる土台を築いた。また、中国の経済成長は周辺諸国の人口移動を加速させているが、それが実際にいかなるルートを通ってどのような媒介を通じて起こっているのかを明らかにしたのも本研究の社会的意義のひとつである。
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