研究課題/領域番号 |
17K13286
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
飯田 玲子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特定助教 (10757587)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | インド映画 / ボリウッド / 地域語映画 / マラーティー語 / 大衆芸能 / 映画検閲 / 都市文化 / 文化産業 / Prabhat film / マラーティー語映画 / 映画制作 / インド / ボリウッド映画 / グローバル化 |
研究成果の概要 |
本研究は、グローバル化を志向するインドのボリウッド映画界と、地域に根ざした映画を制作するマハーラーシュトラ州のマラーティー語映画界の相関関係の分析を通じて、多層的に成立しているインドの文化産業の実態を明らかにする事を目的とした。その結果、両映画界のあいだで、資本や技術、人材が循環していることが明らかとなった。また、大衆芸能からの音楽や歌詞、踊りなども要素として入っていることが明らかとなり、地域語映画へ大衆芸能の要素が流れ込み、それがボリウッド映画へとさらに発展していくことも明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はインド映画を事例に、文化産業が多層的に成立していることを明らかにした点に学術的な意義がある。特に文化研究の分野においても、グローバル化とヴァナキュラー化を単なる対立項として設定するのではなく、両者が共振的な関係にあり、相互補完的な関係にあることを明らかにした。こうした映画研究の新たな研究手法の確立は、映画研究のみならず、世界各地の文化研究や文化動態を分析する新たな視角を提示するものである。また、グローバリゼーションとローカリゼーションをめぐる議論に対して、具体的な事例による分析を行うことで、グローバル下の現代社会を理解するための方途を示したことに意義がある。
|