研究課題/領域番号 |
17K13291
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
目黒 紀夫 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (90735656)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | マサイ / 表象 / 伝統 / ポジショニング / マサイ・オリンピック / ケニア / 環境保全 / 新自由主義的保全 / アフリカ / スポーツ / グローバリゼーション |
研究成果の概要 |
マサイはアフリカに暮らす民族のなかでも世界的に広く知られる民族だが、今なお伝統に強くこだわる人びとというイメージが根強い。実際には、マサイの人びとは西洋的・近代的な開発も積極的に受容している。その一方で、外部者が抱くイメージを理解し、それに沿った言動を取ることで開発援助を始めとする恩恵に預かろうとしてもいる。本研究ではそうしたマサイの人たちの振る舞い、すなわち「ポジショニングス」について、マサイ・オリンピックというスポーツ・イベントを事例として調査した。その結果、マサイの人たちの「ポジショニングス」の実践は多様性を増しているが、便益の獲得には必ずしもつながっていない事実を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究はマサイを事例として、アフリカの少数民族が自分たちが今日の世界で外部者にどのように見られ、イメージされているのかという事実を理解しているだけでなく、それを活用して自らの生活や社会をよりよいものにしようと行動している事実と、そうした行動がグローバルな情報や資本の流れの中で意図したような結果につながらない事実とを明らかにしている。これはつまり、アフリカ社会はグローバルな変化の中で能動的に行動する潜在力を秘めてはいるものの、グローバルな仕組みに従属せざるを得ない側面も大きいことを示している。
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