研究課題/領域番号 |
17K13292
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
松岡 格 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (40598413)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | エスニシティと制度 / 一元化と多元性 / 台湾原住民と近代国家 / 身分登録 / 多様性 / 可視化 / アイデンティフィケーション / 先住民族 / 多文化時代 / 公的書類 / エスニシティ / マイノリティ / 統治 / 地域研究 / 文化人類学 / 多文化主義 |
研究成果の概要 |
台湾における先住民族社会と身分登録書類の関係性についての研究を行った。本研究を通じて台湾におけるエスニシティと制度の関係について、現在の制度が、過去の制度のあり方と深く関係していることが明らかになった。日本による植民地統治が行われた20世紀前半から台湾に対して近代国家による制度的一元化が試みられたが、その一元化の過程で把握・記録された多元性が、データとして蓄積されたことが、戦後の政策にも影響を与えた。特にいわゆる多文化主義が公定化した後の学術実践を通して制度にも反映された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界の多くの国では、社会の中で文化の異なる人々が共存していることが一般的になっており、また人々もこのことを認識して社会生活を行っている。本研究では現在も多文化主義が採用されている台湾において、特に重要な位置づけがなされている先住民族の身分登録制度に関して、近代国家による統治との関係性が具体的に明らかになった。文化的多様性と制度との関係について検証する際に重要なデータとなる。
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