研究課題/領域番号 |
17K13302
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 東洋大学 (2021-2022) 北里大学 (2020) 同志社大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
志柿 浩一郎 東洋大学, 社会学部, 講師 (70734630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | メディア史 / フリーダ・へノック / 米国公共放送 / 教育放送 / 多様性 / ジェンダー / FCC / 通信・放送政策 / 公共放送 / 放送政策 / 非営利放送 / 教育放送番組史 / メディア女性史 / アメリカ合衆国 / 放送・通信政策史 / 女性史 / 公平原則 / へノック / アメリカ研究 / 通信・放送政策史 / アメリカ女性史 / マスメディア / 放送通信政策 / 政策・意思決定過程 / 連邦通信委員会 / へノックの政策 / へノックの理念および思想 / 1950年代アメリカのジェンダー観 / 1950年代アメリカ社会 / 1950年代の世界状況 / アメリカ / 教育番組 / 教育 |
研究成果の概要 |
本研究は、1950年代のフリーダ・ヘノックの放送政策に光を当てるとともに、その背景にある彼女の政治思想を考察するものである。ヘノックは1948年に女性として初めてFCCに任命された。彼女は米国の放送業界の発展に不可欠な役割を果たし、米国の公共放送の基礎を築いた。また、メディア産業におけるジェンダーバランスの改善にも努めた。同時にヘノックはアメリカの放送に対するビジョンを持っており、それをメディア政策に反映させようとしたが、他のFCC委員や放送業界は必ずしもそれを高く評価していなかった。彼女の放送政策案は、今日の複雑な情報化社会におけるメディアの役割について重要な問題を提起しており注目に値する
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、Hennockが放送に果たした役割について新たな評価を提示するものである。その際に、文献や資料の分析だけではなく、ジェンダー論からの視点、放送学的視点、歴史社会学的視点などの異なる視点から、総合的に彼女の業績を再評価した。そのような作業から得られた知見は、現在、転換期にある日本の公共放送の今後のあり方を検討する上で重要な示唆を与えてくれた。また、日本のメディア界が直面している多様性の確保という課題の検討、情報発信やメディア教育のあり方を検討する上で有用な知見が得られた。
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