研究課題/領域番号 |
17K13307
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
観光学
|
研究機関 | 関西大学 (2019-2022) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
森本 慶太 関西大学, 文学部, 准教授 (20712748)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ソーシャル・ツーリズム / スイス / ツーリズム / 観光学 / 観光業 / マス・ツーリズム / ドイツ / 科学的観光論 / 大衆化 / 観光政策 / 社会政策 |
研究成果の概要 |
本研究は、第二次世界大戦後の西ヨーロッパ諸国におけるソーシャル・ツーリズムの展開を明らかにするべく構想された。当初は西欧諸国におけるソーシャル・ツーリズムの特徴を比較史的に解明することを目ざしたが、研究代表者の就職による研究環境の変化やCOVID-19の世界的流行を転機に軌道修正をはかった。特に戦時中からソーシャル・ツーリズムの構想を具体化していたスイスに焦点を当て、戦時中の議論が戦後の展開に与えた影響を考察し、著書のなかに盛り込むことができた。また、当初企図していた複数諸国の比較研究については、19-20世紀のドイツ観光史を通史的に検討することで部分的に成果をあげることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、観光業の規模拡大と連動して、観光と社会との関係が問われている。本研究では、その一事例として、国民の余暇時間の確保という社会政策上の課題とその解決策について、歴史的に検討する。第二次世界大戦前後の時代からこの問題に取り組んできた西ヨーロッパ諸国では、観光を社会的な権利と見なして、あらゆる人びとへの普及を図る「ソーシャル・ツーリズム」を制度化してきた。本研究は、とくにスイスの事例に注目し、こうした歴史的経験を具体的に解明することで、観光と社会との関係を考える視点を提供するものである。
|