研究課題/領域番号 |
17K13318
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
立花 幸司 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (30707336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アリストテレス / 倫理学 / 徳倫理学 / 道徳 / 性格 / 状況 / 自然主義 / 教育 / 脳神経倫理学 / 有人宇宙開発 / 宇宙医学 / 哲学 |
研究成果の概要 |
道徳を探究する現代の学問分野群にとって、アリストテレスを始祖とする徳倫理学のもつ可能性が注目されて久しい。本研究課題では、アリストテレス的徳倫理学のもつ優れたアイデアの一つである「倫理的な反応が求められている状況において、道徳原則に頼ることなく適切な反応を可能とする〈道徳的な性格〉」に焦点をあて、(1)現代の倫理学研究における「道徳的な性格」という考え方のもつ哲学的な意義を検討し、そして(2)この考え方が狭義の哲学倫理学のみならず、道徳性を研究する今日の経験科学に対してもつ可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アリストテレス由来の「道徳的な性格」という考え方は、現代の倫理学上の論争において登場するが、本研究課題では、この考え方が倫理学研究にとって有益な視座を与える理由を、徳を巡る近年の具体的な論争に沿って議論することで明らかにし、また、道徳性を研究する経験科学に対してもつ可能性についても、具体的な研究との接点を指摘しながら明らかにした。これにより、今後の「道徳的性格」をめぐる研究を促進することができた。
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