研究課題/領域番号 |
17K13321
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 立教大学 (2020) 慶應義塾大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
渡名喜 庸哲 立教大学, 文学部, 准教授 (40633540)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レヴィナス / ハイデガー / フッサール / 現象学 / エマニュエル・レヴィナス / マルティン・ハイデガー / ギュンター・アンダース / ジュディス・バトラー / フランツ・ローゼンツヴァイク / 倫理 / ベンスーサン / シャマユー / 身体 / 時間 / 意味 |
研究成果の概要 |
本研究は、フランスの哲学者であるエマニュエル・レヴィナスの第一の主著『全体性と無限』(1961年)から、第二の主著『存在するとは別の仕方で』(1974年)まで提示される思想の意義の解明にある。これまでレヴィナス哲学とは、「他者」の「顔」に対する「私」の「責任」という考えを軸にする「倫理」思想だと解されてきた。しかし、少なくとも公刊著作および未公刊資料の読解から明らかになるのは、ハイデガー思想の批判的読み替えという企図のもと、①身体論、②意味論、③時間論という三つの観点から、④「人間」概念を提示することが中心課題だったということである。本研究は、論文・著書の公刊を通じて、この点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はエマニュエル・レヴィナスの思想の哲学的な意義を明らかにすることを目指したものである。レヴィナスの思想は、哲学・倫理学分野だけでなく、社会学・人類学・法学・政治学・文学・社会福祉論・ジェンダースタディーズなど様々な関連領域の研究に影響をもたらしており、また一部の一般の読者にも受け入れられている。本研究は、『レヴィナス著作集』に納められた草稿や講義録などの新資料を活用して、レヴィナスの思想の形成およびその特徴について、はじめてその全容を明らかにするものであり、これまでの研究に欠けていた理解を補うものである。
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