研究課題/領域番号 |
17K13336
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 天理大学 (2019) 京都大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
澤井 真 天理大学, 付置研究所, 講師 (40773734)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イスラーム / 死生観 / クルアーン解釈 / イスラーム神秘主義 / スーフィズム / 神との合一 / クシャイリー / イブン・アラビー / 存在一性論 / アダム / イスラーム神秘思想 / 生と死 / 人間 / ジェンダー / 宗教的経験 / 存在論 / 神名 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、イスラーム神秘思想において、生と死がいかに論じられるのかを、スーフィーたちイスラームの神秘家のアラビア語テクストを読み解きながら考察を行った。「生」と「死」に関して、全ての人間が肉体的に生と死を経る。この視点に加えて、スーフィーたちは精神的な生と死を語ることによって、神へ近づく道程や合一について論じようとした。 本研究では、イスラームにおける生と死に関する研究を、論文、研究発表、そして講演を通して社会に還元した。特に、それらの研究成果の多くは海外での国際集会での発表や講演として行われ、ムスリムたちを目の前にした英語で行われたものであり、最新の研究成果を国際的に広く発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生と死は、あらゆる人間にとって避けることができない。非常に身近なテーマであるがゆえに、生と死はさまざまに理解される。本研究では、生と死が決して肉体的な意味だけではなく、精神的な意味でも解釈されてきたことを、イスラーム神秘思想の文脈から読み解いた。精神的な生と死に関して、イスラーム神秘思想の担い手であるスーフィーたちは、神との合一をめざすうえで、生と死という枠組みを用いて神との合一について論じようとする。彼らにとっては、生と死が象徴的なかたちで何度も体験されるのである。この点は、生と死の意味がコンテクストで異なっていることを示しており、死生観の多様性を理解するうえで非常に示唆に富んでいる。
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