研究課題/領域番号 |
17K13338
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
平岡 光太郎 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (00780404)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ハシディズム / ブーバー / アグノン / ショーレム / ユダヤ・ルネサンス / シオニズム / ユダヤ思想 / マルティン・ブーバー / シャイ・アグノン / ゲルショム・ショーレム / ハスィディズム / 近代ユダヤ・ナショナリズム / シュムエル・アグノン |
研究成果の概要 |
20世紀の代表的な思想家の一人であったマルティン・ブーバーは、18世紀中頃に起きたハシディズム(ユダヤ教敬虔主義)を19世紀末から20世紀初頭の世紀転換期に新たに語りなおした、「ネオ・ハシディズム」の中心にいた一人と見なされている。ブーバーによるハシディズム伝承の再構成は「近代ユダヤ・ルネサンス」の枠組みにおいて実施され、シャイ・アグノンがパートナーであった。見解の相違もあったことから、それぞれが独自に伝承に取り組むこととなり、共同作品としてハシディズム集成が刊行されるには至らなかった。本研究では、ブーバーのハシディズム受容、ブーバー、アグノン、ショーレムの3人の聖性理解に着目した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、20世紀前半の「ユダヤ・ルネサンス運動」において、マルティン・ブーバーやシャイ・アグノンがハシディズム伝承の再構成に取り組んだ一端を明かにした。彼らによって再構成された作品を通じて、西欧のユダヤ人が東欧のハシディズムを再発見して、その文化的アイデンティティを獲得していった。 本研究は特に、ブーバー自身のハシディズムの再発見に着目し、彼の宗教的な回帰のきっかけとなった『ラビ・イスラエル・バアル・シェムの遺言』の版を特定した。ブーバーが手にした、聖性に関する異読含む版は、既存の研究で特定されていなかった。 近年、イスラエル社会でもブーバーが再評価されているため、その基礎研究には意義がある。
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