研究課題/領域番号 |
17K13342
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
佐藤 愛 立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (00779556)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ウジェーヌ ・ミンコフスキー / 同調性 / 調性 / 精神病理学 / 現象学 / 雰囲気 / 匂い / 外見 / フェミニスト現象学 / ウジェーヌ・ミンコフスキー / ミシェル・アンリ / Stimmung / ハイデガー / ミンコフスキー / ブロイラー / 分裂性 / チューリッヒ州公文書館 / 思想史 |
研究成果の概要 |
ウジェーヌ ・ミンコフスキーの精神医学における「同調性」概念の内実について、哲学における「調性」概念から検討した。具体的には、ハイデガー哲学における「気分」概念と、これが練り直されたフランス現象学における「調性」概念とを比較し、アンリとミンコフスキーの「調性」概念における目論見の近さを明らかにした。ここから、「同調性」とはただ環境に合わせるということではなく、楽器の調律のように主体的に環境とすり合わせていくものであるということが分かった。これは、生の触発を伴うものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「同調性」概念に注目し分析することは、ウジェーヌ ・ミンコフスキーが研究した「精神分裂病(統合失調症)」について、人文・社会科学の分野から振り返り、人間の病理に関する21世紀的な総合的知見を獲得するために、現代において最も必要な作業である。 本研究を通して、ミンコフスキーが挑んだ「精神分裂病」の治療論について、精神医学史に基づいた確実な知見を提示するとともに、人文・社会科学の分野に、この病についての21世紀的で創造的な議論が切り開かれることが予想される。
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