研究課題/領域番号 |
17K13352
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
大迫 知佳子 広島文化学園大学, 学芸学部, 准教授 (40624218)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ベルギー / 音楽史 / ナショナリズム / ベルギー音楽 / 北方性 / 近代国家 / 近代国家と音楽 / 芸術諸学 / 音楽学 / ベルギー音楽史 / F. -J. フェティス / F. -A. ヘファールト / P. ブノワ / ゲルマン性 / F. -A. へファールト / フランドル音楽運動 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、近代ベルギーにおける国家形成に音楽が果たした役割を明らかにすることであった。そのため、「ブリュッセルおよびアントウェルペン王立音楽院の院長(音楽理論家)たちが、どのような音楽理論・思想に基づいて、どのように音楽専門公教育を再組織したか」ということに焦点を当てて、分析・考察を行った。結果として、フランドル楽派・フランデレンの歴史という共通の遺産をもとに、院長たちが様々な考え方(例えば民族主義的な考え方等)を拠り所として、国の方針と関連し合いながら、音楽専門公教育の再組織という面で国家形成を助けた過程を解明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、在白の諸研究機関における一次資料の調査・収集を踏まえて、これまで研究に乏しかった近代ベルギーにおける国家形成と音楽の関係の一側面を解明したことである。本研究の社会的意義は、ベルギーというひとつの国の中で複数の言語地域の音楽専門公教育が様々な形で共存していく過程を示すことで、多文化共生という重要な視点への手がかりを得られたことである。
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