研究課題/領域番号 |
17K13368
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 芸術文化観光専門職大学 (2021-2022) 静岡大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
井原 麗奈 芸術文化観光専門職大学, 芸術文化・観光学部, 助教 (70728253)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 公会堂 / 植民地朝鮮 / 集会 / 催事 / 植民地公共性 / 公共空間 / 植民地期朝鮮 / 文化政策 / 文化政治 / 樺太 / 社交性 / 公共性 / 近代性 / 植民地 |
研究成果の概要 |
第一に植民地期の朝鮮半島に設置されていた「公会堂」という公的な空間において、どのような催事(大会・集会・講習会・委員会・懇談会・音楽会・映画会・結婚式・葬式等) が、何件行われていたのか、新聞記事から統計を取って種類のカテゴライズと数の把握を行った。第二に当該時期に「文化政策」が総督府や住民にどのように認識されていたのか、公会堂が文化的な政策のどこに位置付けられていたのかを考察した。第三に新型コロナウィルス感染症の拡大と、国家間の関係悪化により、想定ほど順調には進まなかったが、かつて公会堂の置かれていた場所を可能な限り訪れ、現状を把握し、公会堂の存在がどのように伝承されているのかを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に新義州・木浦・春川・仁川・釜山・群山・平壌・大邱の合計8都市の「公会堂」における催事の実態について把握した。複数の都市を比較することで共通点・相違点を見出すことができた。朝鮮人研究者による京城や仁川など単独の都市の公会堂の研究は見られるが、本研究では半島全土に目を向けて相対化を試みた。 第二に朝鮮近代史においては「文化政治」という歴史用語によって形成された観念が強く流布しているが、それとは別に「文化政策」という視点で朝鮮近代史における文化的施策をまとめ、それらと社会事業との関係性を考察したことにより、施策における公会堂の位置を明確にすることができた。
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