研究課題/領域番号 |
17K13374
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
田中 晋平 日本大学, 芸術学部, 研究員 (90612870)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自主上映 / 1970年代 / ドキュメンタリー映画 / 実験映画 / 個人映画 / 自主映画 / 映画館 / 小川プロダクション / 芸術諸学 / 映像学 / 日本映画史 |
研究成果の概要 |
本研究では、1970年代に日本各地で展開された、非商業的な上映活動の実態を調査し、当時の観客の立場から形成された映画文化の歴史を明らかにしていった。研究成果として、関西における代表的な自主上映グループの活動に着目し、それらのローカルなコンテクストにおける活動の意義と歴史的背景について論考をまとめることができた。また、当該期の全国の上映グループが形成しはじめていた自主上映や自主配給のネットワークについて調査を進めながら、それらのグループに大きな影響を与えた、小川プロダクションの70年代における上映活動についての研究成果を公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで映画の観客や映画館などの受容空間の研究の蓄積が進められてきた動向のなかでも、注目されることのなかった領域である非商業的な映画の自主上映活動について、ローカルな映画文化として位置付け、歴史化するための作業を進め、学術論文や書籍を公表できた。「観たい映画を自分たちの手で上映する」ことを継続してきた自主上映の活動が、1970年代という、かつてのカウンターカルチャーの時代と消費社会化に向かう時代の過渡期に活性化した意義を検討できたことで、現在の映画上映環境へと至る歴史を捉えるための基礎的な視座が得られた。
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