研究課題/領域番号 |
17K13387
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
服部 温子 奈良女子大学, 大学院人間文化研究科, 博士研究員 (60790194)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 蕉風俳諧 / 元禄俳諧 / 嵐雪 / 玄峰集 / 江戸俳壇 / 俳諧 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、蕉門の高弟として知られる嵐雪の発句集『玄峰集』を軸として、嵐雪および蕉風俳諧の受容について考察することにある。嵐雪は、近世期に芭蕉・其角についで高い評価を受けた俳人である。その嵐雪の発句集として寛延3年(1750)に出版された『玄峰集』は、明治初年まで100年以上にわたり版を重ねた。なぜ嵐雪および『玄峰集』は、これほど当時の人々の支持を集めたのか。それを考える土台として、本研究では『玄峰集』の成立の背景、諸本の関係、後世への影響について考察することで、嵐雪および蕉風俳諧受容の一端について明らかにすることを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世中期以降の嵐雪に対する評価は、芭蕉や其角に劣らないものがある。しかしながら、俳諧研究においては未だに「蕉風俳諧=芭蕉の俳諧」、「江戸の俳諧=其角の俳諧」と捉えられている。近世期の人々の受容のあり方から嵐雪および蕉風俳諧について明らかにできれば、従来の研究における「蕉風俳諧=芭蕉の俳諧」、「江戸の俳諧=其角の俳諧」といった偏った見方を排除し、近世期の人々にとっての「蕉風俳諧」あるいは「江戸俳諧」という見方を取り戻す一助となるはずである。それは俳諧研究および日本文学研究にとって大きな意味をもつものとなる可能性がある。
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