研究課題/領域番号 |
17K13388
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 大阪大谷大学 (2019) 大阪市立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
大坪 亮介 大阪大谷大学, 文学部, 講師 (10713117)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 日本文学 / 中世文学 / 太平記 / 高野山 / 高野物語 / 一心院 / 国文学 |
研究成果の概要 |
本研究ではまず、『太平記』諸本生成過程における真言関係の増補の様相、そして複雑な説話引用の手法を明らかにした。またこれと関連して、天正本『太平記』巻四「呉越戦事」の独自増補箇所には、主に禅林で享受された文献からの影響があることを想定した。さらに、従来『平家物語』との関連や、その教理といった面から関心を向けられてきた『高野物語』の本文を分析し、その歴史認識のあり方の特色を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天正本『太平記』独自増補箇所の分析は、該本の生成を促した力の一端を知る手がかりとなり得るものである。加えて『太平記』に引かれる「問民苦使」説話の分析からは、『太平記』の巧妙な歴史叙述の方法を明らかにすることができた。 一方、本研究の主要テーマである一心院における文芸生成について、研究期間内では充分に解明し得なかったものの、『高野物語』独自の歴史認識の様相を示すことができた。これは高野山一心院と文芸生成についてさらなる考究を進めていく上での足がかりとなり得よう。
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