研究課題/領域番号 |
17K13396
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
村上 祐紀 拓殖大学, 政経学部, 准教授 (20758239)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 森鴎外 / ドイツ / プロテスタント神学 / 赤司繁太郎 / ドイツ・ロマン主義 / キリスト教 / 賢者ナータン / 日本近代文学 / 歴史 / 日本史学史 / 19世紀末 / 近代日本文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、信仰を失った近代において、鴎外や近代知識人たちが新たな「連帯」の可能性を、ドイツ・プロテスタンティズムの文脈に見出していたことに着目し、「歴史」と「神話」の問題を検討したものである。鴎外が関心を寄せた普及福音教会とその牧師赤司繁太郎について、ドイツ文学・哲学の受容を手がかりに、その影響関係を論じてきた。キリスト教社会主義者であった木下尚江の作品についても検討した。そうした検討を通し、鴎外の「神話」という概念は、単なる「歴史」と対立項以上に近代の根源にかかわる重要なものであったことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツプロテスタントは「新神学」の一つとして論じられているにすぎず、近代日本にもたらした影響についての総合的な視点は提出されていない。また、赤司繁太郎に関する基礎的な研究も一部に限られたものであり、鴎外をはじめとする近代知識人との交わりについてもいまだ研究する余地がある。そのような現状から、本研究は、赤司と鴎外の接点を手掛かりに、ドイツプロテスタンティズムに見出されていた意義を明らかにした点に意義があるといえる。
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