研究課題/領域番号 |
17K13397
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
田中 祐介 明治学院大学, 教養教育センター, 講師 (40723135)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日記 / 戦争の記憶と継承 / 読書文化 / 書記文化 / リテラシー / 自己表象 / 自己語り / アーカイブズ / 戦争の記憶 / 旧制高等学校 / 青年知識層 |
研究成果の概要 |
1) 日記は誰にも知られた、馴染み深い媒体であるが、歴史的、文化的な考察はまだ端緒についたばかりである。本事業では、学際的な体制での定期的な研究会活動、総括としてのシンポジウム開催、研究成果の出版により、近代日本の「日記文化」の実態の一端を明らかにした。
2) 明治以降、膨大な数の日記資料が出版されてきたが、その全容把握はなされていない。本事業では、調査可能な数千冊の日記資料を対象に、基礎的情報のデータ化を図り、850件の検索型データベース(β版)としてオンライン公開(diaryculture.com)した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、身近だったからこそこれまで学術的検討が不十分であった、近代日本の「日記文化」の一端を明らかにした。その成果は、延いては近代日本の歴史を書記文化史の観点から問い直す意義がある。また、「自己をつづる」という営みの制度的確立と日常的実践の検証により、私小説研究の研究蓄積を踏まえながら、広く近代日本における「自己語り」の構造と歴史を検討する基盤を整え、今後の研究に開く意義がある。
加えて本研究で構築し、一般公開した「データーベース 近代日本の日記」(β版)は、多分野の調査研究に有益な検索環境を提供するとともに、複数の日記の共時的読解への道を開く研究的、社会的意義をもつ。
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