研究課題/領域番号 |
17K13398
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 皇學館大学 |
研究代表者 |
小堀 洋平 皇學館大学, 文学部, 准教授 (30706643)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 田山花袋 / 島崎藤村 / 太田玉茗 / トルストイ / ドストエフスキイ / メレシコフスキイ / 書物流通 / 比較文学 / 日本近代文学 / 自然主義 / メレジコフスキー / ドストエフスキー / 日本文学 / 文学場 |
研究成果の概要 |
田山花袋とその周辺に位置する文学者たちのあいだで、外国文学書がいかに流通し、受容されたのかを明らかにすることができた。世界規模での文学書の流通のあり方のマクロレベルでの把握を背景としつつ、文学者の日常における書物の貸借というミクロレベルでの調査を実施することにより、個別の作家研究だけでは見えなかった、文学場を介した集団的な外国文学受容の実態が解明された。本研究により、19-20世紀転換期における花袋・島崎藤村・太田玉茗らの集団における外国文学受容の実態、とりわけトルストイ・ドストエフスキイ・メレシコフスキイといったロシア文学の受容について、実証的な研究成果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本近代文学史において自然主義の果たした役割はきわめて大きく、その代表的作家である田山花袋は、文学史的に重要な作家である。花袋とその周辺作家たちの文学が海外文学の強い影響の下に形作られたことはよく知られているが、その影響の実態には未解明の部分も多かった。本研究では、花袋と周辺作家が具体的にどのような本をとおして海外文学を受容したのかを、書物の国際的流通というマクロな視点と、作家間の書物の貸借というミクロな視点との双方から検討することで、実証的に明らかにした。本研究の成果は、各国語文学を一般市民が「世界文学」としてどのように享受できるかという、今日の社会的課題に対しても意義をもつものである。
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