研究課題/領域番号 |
17K13399
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
東野 陸 (李増先 / 李 増先) 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (90755498)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 和刻本漢籍 / 東アジア / 漢字文化圏 / ケンブリッジ大学図書館 / 在外日本古典籍 / ロックハート / デジタルアーカイブ / 極東 / TEI / 漢字文化圏内 / 日本文学一般 / ジェームス・スチュワード=ロックハート |
研究成果の概要 |
和刻本漢籍とは日本で復刻・翻刻された漢籍(漢字で書かれた書物のこと)であり、漢字が使われた国や地域(漢字文化圏)での需要があったため、旧時の東アジアの地域では広く流通していた。 本研究対象は現在ケンブリッジ大学図書館の蔵書となった、スコットランド出身のイギリスの外交官であったジェームス・スチュワード=ロックハート卿(1858-1937)の旧蔵書である。それらの書物を同図書館の蔵書の中から特定し、デジタル化を行い、データベースを構築した。それによって、ロックハート旧蔵書に含まれた和刻本漢籍の由来を明らかにし、東アジア地域における和刻本漢籍の流通の実態を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
和刻本漢籍(和刻本)の享受者として当時東アジアに滞在していた欧米の入植者たちが対象とされてこなかった。彼らが自らの学習のために書物を蒐集し、そのコレクションに和刻本が一定の割合を占める。従来の研究はあくまでテキストとして和刻本に注目していたが、和刻本に付した注釈や解説は研究対象としなかった。しかし、その部分は当時の日本の漢籍研究の成果でもある。 そこで本研究は第三者(東アジア以外)からの和刻本漢籍に対しての評価に注目し、その流通実態から、ピアレビューを求める。このような視座からの和刻本漢籍の研究は本研究以外にまだ見られない。従来の研究分野に対しての補完と新たな研究分野の開拓に意味がある。
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