研究課題/領域番号 |
17K13404
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 文教大学 (2018-2022) 弘前大学 (2017) |
研究代表者 |
土井 雅之 文教大学, 文学部, 准教授 (00614992)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | シェイクスピア / エリザベス朝演劇 / 地中海世界 / 地中海貿易 / 交易と衝突 / 『ハムレット』 / 亡霊 / 『オセロー』 / 創作活動 / 『ヘンリー八世』 / 歴史認識 / ワイン / ルネサンス期ロンドン / タヴァーン / フィレンツェ / 交易と商業 / ベネチア / 宗教 / 貿易 |
研究成果の概要 |
シェイクスピア時代の地中海世界は、スペイン、オスマン帝国、ヴェネツィア共和国の三強に占められていたが、スペインのライバルであるフランスは、オスマンと同盟を組んでスペインに対抗し、後にイングランドもフランスと同じ方針を取り、オスマンとの関係を深めていく。シェイクスピア作品に出てくる地中海沿岸の地名は、これまであまり注目されることはなく、作品解釈に重要な意味を持つとは考えられてこなかったが、そのような時代に作品で言及される地中海沿岸の地名は現在の私達が考える以上の意味を持った可能性があると考えられ、本研究では、体系的にその意味を解明することでシェイクスピア作品解釈に新たな知見を加えることを試みた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、イギリスで数度起こったテロや新型コロナウイルス感染症の影響で期間の延長を行ったが、おおむね予定していた研究を実行でき、発表と論文を通じて定期的に成果を公表した。当初の計画通り、シェイクスピア作品を背景となるモチーフによって、スペインとオスマンの対立を作品の背景にした作品群、ベネチア共和国やフィレンツェを舞台とした作品群、地中海上の交易を踏まえた作品群に分類しながらも、個々の作品を論じることでそれぞれの作品世界に浮かび上がる地中海像を確認することを試みた。本研究の意義は、それらを体系的にまとめる過程で、初期から後期までのシェイクスピア作品に新たなアプローチ方法を提示できたことである。
|