研究課題/領域番号 |
17K13405
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山内 玲 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (60609874)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | アフリカ系アメリカ文学 / カリブ海文学 / 翻案 / 黒人男性 / ワイドマン / ガルシア=マルケス / フォークナー / 肉食 / アメリカ文学 / 人種 / アフリカ系アメリカ人 / カニバリズム / カリブ海 / 動物 / Wideman / Faulkner / Garcia Marquez / Naylor / Morrison / The Tempest |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、アフリカ系アメリカ人の作家の作品において、カリブ海の文学者・思想家によるThe Tempestの翻案に着想を得た小説の分析を行い、その創作活動がアメリカ合衆国の枠組みにとどまらず、国境を越えカリブ海にその題材を求めたことの意義を考察することにある。具体的には John Edgar Widemanの作品におけるキャリバンの解釈を通じて米国の黒人男性の諸問題を象徴させると同時に作家固有の父子関係を暗示させる技法について考察した。また、派生的にWilliam FaulknerとGarcia Marquezの比較研究を行い、カリブ海地域にその根を持つ食人種のイメージの問題を論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アメリカ文学研究の枠組みにおいて主流=白人中心のアメリカ文学における翻案とは異なりカリブ海という回路を経てなされたアフリカ系アメリカ人のThe Tempestの翻案の問題を考察することにより、少数派の文学として位置づけられるアフリカ系アメリカ文学の視座から、ヨーロッパの伝統に対抗すべく形成された正典的なアメリカ文学を、合衆国の国境を越えたトランスナショナルな枠組みから問い直す意義を持つ。
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